【本】こころ/夏目漱石

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こんにちは。ナースりんご@nsringogo55です。

今日は本のご紹介です。

こころ/夏目漱石

この本は3回くらい読んでいますが、大人になるにつれて重くのしかかってくる本です。

若い時に読んだ時には、あまりピンとこないというか、それほど劇的な内容とは思わなかったのですが、年を重ねるにつれて、心の奥にずしんとくる、いつまでも離れない罪のようなものが喚起される作品です。

内容は、よく聞く話でもあると言えばそうだし、こういうことはあるかもしれない・・・という内容です。

いわゆる三角関係というか、先生と親友のKが一人の女性をめぐって、裏切り、自殺、自責の物語です。

静かに語られますが、静かだからこそ、心の中でシンクロしていき、自殺の場面では自分も自責の念に駆られる気持ちになります。

裏切りや自責

自覚のあるなしにかかわらず、意図しなくても、誰にでも少しはあるのではないでしょうか。

どこかで自分を優先し、誰かを追い詰めてしまったり、傷つけたりすること、長く生きていれば認めたくなくても、あるような気がします。

清廉潔白で堂々と生きている人なんていないのではないかと思ったりもします。

その心の奥の小さな染みのようなものに、静かに波紋のように広がっていく小説がこの「こころ」だと思います。

今、この本を読むと、自分を追い詰める事の恐怖と恐ろしさ、人に責められるよりも、自分を責める事の逃れられない苦しみを感じます。一番責めているのは自分という事実。

自らを責めるという事は、こんなにも苦しいことなんです。

華やかでもなければ、センセーショナルでもないのですが、静かに押し寄せてくる悲しみや苦しさ。

何度も打ち寄せる波打ち際に立っているような気持ちになる本です。

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