こんにちは。メンタルナースの@nsringo55です。
現代はストレス社会です。仕事、家庭、学業、人間関係、病気など様々なストレスがありますよね。そもそもストレスって何?たまるとどうなるの?ということをお話しします。
公認心理師でもあるりんごが、わかりやすくストレスと、ストレスをたまるとどうなるか?についてわかりやすくお伝えします。少しでもお役に立てれば幸いです。
- ストレスとは
- ストレスによる反応
- ストレスをためるとどうなるか
- ストレスが高まる主な原因
ストレスとは
ストレスとは、「外部からの様々な刺激により、体や心に負担がかかり、生じる事」です。
もともとは物理用語で、外部からの刺激を「ストレッサー」、ストレッサーが加わった状況を「ストレス状態」と言います。
カナダの生物学者であるハンス・セリエ博士が1936年に「ストレス学説」を発表して以来、医学や心理学に取り入れられ、心身について広く使われるようになりました。
ストレッサーはどんなものがあるの?
外部からの刺激をストレッサーと呼びます。
ストレッサーは3つに区分できます。
物理的ストレッサー
気象、気温の変化、騒音、照明、混雑など
科学的ストレッサー
公害物質(PM2.5など)、建材などに含まれる有害物質、薬物、煙草のニコチン、アルコール、放射線物質、花粉、ウィルスなど
心理・社会的ストレッサー
・家庭や職場の人間関係にまつわる問題
・貧困借金などの経済的問題
・仕事の多さや育児の忙しさ、介護の大変さなど
・病気など
ストレス反応とは
ストレッサーによって、引き起こされるものを「ストレス反応」と言います。
これは、人によって反応の受け方も違いがありますし、対処の仕方によっても変わってきます。
ストレス反応の種類は3つの側面によって分けられます。
身体的ストレス反応
頭痛、肩こり、腰痛、疲れ、動悸、息切れ、胃痛、食欲不振、めまい、便秘、下痢、嘔吐、不眠、発熱、悪寒、自律神経の乱れなど
精神的ストレス反応
不安、イライラ、気持ちの落ち込み、集中力低下、無気力、罪悪感、怒り、恐怖、孤独感、疎外感など
行動的ストレス反応
遅刻、欠勤、生活の乱れ、過食、過度の飲酒、喫煙、散財、ギャンブル、暴言、暴力、引きこもりなど
ストレスがたまるとどうなるの?
適度なストレスならば、脳の活性化ややる気を引き出すスパイスのような役割もあります。
でも、ストレスの感じ方、受け止め方は、置かれた環境や人によっても異なりますし、ストレスが過剰であったり、長引くと次第に心身は疲弊し、メンタル不調や健康障害を引き起こしてしまいます。
メンタル不調のプロセス
「警告期」→「抵抗期」→「疲憊(ひはい)期」のプロセスをたどります。
警告期
心身面や行動面に危険信号が出る
血圧の変動、肩がこる、作業上のミスが出るなど
抵抗期
心身のストレスに対し、抵抗感を示す時期
胃や心臓に違和感がある、仕事を抱え込んで休まなくなる
疲憊(ひはい)期
自分ではどうしようもなる時期
集中力が低下、物忘れがひどくなる、やる気が起きない、心身が思うように動かなくなる
ストレスが高くなる主な要因
- 仕事が多すぎる・少なすぎる
- 仕事の難易度が高すぎる・低すぎる
- 仕事が適正にあっていない
- 仕事の裁量度合が少ない
- 身に付けた技量が活用できない
- 人間関係に問題がある
- 職場環境が悪い
- 働きがいいがない
まとめ
まずは、ストレスに気づくが大切ですね。 すべてのストレスが悪いわけではありませんが、過度なストレスや長期化するものはいずれ、メンタル不調、健康不調を引き起こします。
自分がどんな状態か、心や体にサインが出ていないか、日頃から気を配ってみましょう。